トリキュラー(低用量ピル)1シートは、避妊や月経周期の安定、月経困難症の改善に効果があります。ホルモンバランスを調整するお薬のため、服用前に必ず医師の診察が必要です。また、血栓症のリスクがあるため年に1度の検査をおすすめします。
トリキュラーとは
トリキュラーは、バイエル薬品から販売されている経口避妊薬(低用量ピル)で、レボノルゲストレル(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)という2種類の女性ホルモンを含む3相性タイプの配合錠です。
主な特徴
- 低用量ピルに分類され、ホルモン量を抑えた処方で身体への負担を軽減。
- 身体の自然な月経周期に近いホルモン変動を再現する「3相性ピル」。
- 第2世代プロゲスチンのトリキュラーは、比較的安定した避妊効果を提供。
作用機序と避妊効果
- 排卵を抑制することで妊娠を防止。
- 子宮頸管粘液を変化させ、精子の通過を困難にする。
- 子宮内膜を薄くして着床しにくい状態にする。これらにより、高い避妊効果を得られます。
正しく服用すれば、高い避妊効果が期待できる薬です(99%以上の確率)。
服用方法
- 【トリキュラー錠21】は、21錠を服用後に7日間の休薬期間を設ける方法。
- 【トリキュラー錠28】は、21錠の実薬後に7錠のホルモンなし錠を服用し、毎日欠かさず28日間続ける方法。
- どちらも月経開始日から毎日同じ時間に1錠ずつ服用し、習慣化することが重要。
付加的なメリット
- 月経周期の安定化
- 生理痛(月経困難症)の軽減
- PMS(月経前症候群)の症状の緩和
- ニキビの改善効果が期待されることもあります
副作用と注意点
- よくある副作用:吐き気、頭痛、乳房の張り・痛み、気分の変動
- 重篤な副作用:血栓症、心血管疾患、脳卒中などのリスクがあるため注意が必要。特に35歳以上の喫煙者はリスクが高まります。
- 適さない方:乳がん・子宮内膜がんの疑いがある方、血栓症の既往、重度の肝疾患、高血圧、片頭痛(前兆あり)などの状態を持つ方。
使用上のポイント
- 飲み忘れを防ぐため、毎日ほぼ同じ時間に服用すること。
- 飲み開始が月経初日以外の場合、最初の1週間は他の避妊法(例:コンドーム)を併用。
- 性感染症は防げないため、必要に応じてコンドームなど他の方法を併用。
- 服用に関して不安がある場合は、必ず医師や婦人科への相談を推奨。
まとめ
- トリキュラーは、3相性の低用量ピルで、避妊だけでなく月経トラブルの緩和や肌質改善などの利点も期待できる処方薬です。
- 飲み方や注意点を守ることで効果と安全性を高められます。
- 使用中に気になる症状が出た場合は、速やかに専門家へ相談することが大切です。
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