1回に14錠までの購入制限がある、食欲抑制薬です。
サノレックスとは
サノレックスは、有効成分「マジンドール(Mazindol)」を含んだ、厚生労働省承認の食欲抑制剤です。主に高度肥満症(BMIが35以上または肥満度70%以上)に対し、食事療法や運動療法の補助として計画的な減量をサポートします。
作用機序と特徴
- 中枢神経系に作用し、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンの再取り込みを阻害することで、満腹感を強化し食欲を抑制します。
- 代謝や運動意欲を軽く促進するとされており、単なる食欲抑制にとどまらない効果も期待されます。
適応と使用条件
- BMI35以上または肥満度70%以上の高度肥満症患者に限り、食事・運動療法と併用して使用されます。
- 処方は医療機関での診察が必要で、原則として最大3ヶ月までの短期的投与が推奨されます。
使用方法
- 通常、成人はマジンドールとして1日0.5 mgを昼食前に経口服用します。
- 最大用量は1日1.5 mg(0.5 mg×3回)で、できる限り最小有効量での使用が望まれます。
- 投与期間は3ヶ月が限度で、効果が見られない場合は中止が推奨されます。
副作用と注意点
- 主な副作用:口の渇き、便秘、睡眠障害、頭痛などが報告されています。
- 向精神薬に分類され、中枢刺激作用や依存性への注意が必要で、長期使用は避けるべきです。
- 禁忌には緑内障、重篤な心・肝・腎・膵疾患や精神疾患のある方、薬物依存の既往者などが含まれます。
使用上のポイント
- 正しい使用には医師の診断と適切なフォローが不可欠です。
- 本人の強い意思に基づく食事・運動療法との併用が効果の鍵となります。
- 依存や耐性のリスクがあるため、漫然とした長期使用は避け、効果が認められない場合は中止・再評価が推奨されます。
まとめ
- サノレックス(マジンドール)は、日本で承認された希少な医療用食欲抑制剤で、高度肥満の治療補助薬として用いられます。
- 中枢神経系に作用して食欲を抑える強力な薬ですが、依存性や副作用に注意が必要です。
- 医師の管理のもと、短期間かつ計画的な使用で安全に活用することが重要です。
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