スピラゾンローション1本は、脱毛後のアレルギーや蕁麻疹、かゆみに効果があるステロイドの塗り薬です。過度に使用するとお肌にニキビや感染症が起こるリスク等があり注意が必要です。
スピラゾンローションとは
スピラゾンローションは、合成副腎皮質ステロイド薬であるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(0.3%)を有効成分とする外用ローション剤です。乳白色のテクスチャーで使いやすく、炎症やかゆみを効果的に抑える目的で使用されます。
ステロイドの強さランク
- 局所抗炎症効果は「ミディアム(中等度)」に分類され、比較的マイルドなステロイドに該当します。
主な適応(効能・効果)
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬など)
- 痒疹群(固定じん麻疹、ストロフルスなど)
- 虫さされ
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
使用方法(用法・用量)
- 1日1~数回、適量を清潔な患部に塗布。
- 症状に応じて使用頻度や量を調整し、必要に応じて密封法(ODT)を併用。
- 症状が改善したら、使用回数を減らし、速やかに使用を中止する。
副作用
- 皮膚感染症(真菌・細菌・ウイルスなど)、刺激感、紅斑
- まれに、長期・広範囲・密封法による使用で、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎、多毛、色素脱失など
- 眼瞼への使用で、眼圧亢進・緑内障・白内障のリスク
- 大量・長期使用により、下垂体・副腎皮質系の機能抑制(全身作用)の可能性
使用上のポイント
- 皮膚感染症を伴う場合は原則使用せず、必要な場合は抗菌・抗真菌薬との併用を検討。
- 顔や陰部など吸収の高い部位、薄い皮膚には慎重に使用。
- 密封法(ODT)は吸収を高める一方、副作用のリスクも上がるため、短期間・局所に限定して使用。
- オムツ使用部位なども密封に近くなるため、塗りすぎに注意。
- 誤って眼に入った場合はすぐに洗い流し、異常があれば眼科受診。
- 使用前によく振ってから塗布。
- 使用中・使用後に異常を感じたら速やかに医師・薬剤師に相談。
まとめ
- スピラゾンローションは「ミディアム」ランクのステロイド外用薬で、炎症やかゆみに効果的。
- ローションタイプで広範囲や塗りにくい部位にも使いやすい。
- 多くの皮膚疾患に適応があり、適切な使用で高い効果が期待できるが、副作用リスクを理解して使うことが重要。
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