フィナステリド1mg1箱28錠

フィナステリド1mg1箱28錠は、男性型脱毛症（AGA）の進行を抑制する治療薬です。抜け毛を減らし、毛髪の維持を目的として処方されます。

フィナステリドとは

フィナステリドは、5α-還元酵素（タイプII）を阻害する作用をもつ内服薬で、主にAGA（男性型脱毛症）の治療薬として用いられます。また、高用量では前立腺肥大症（BPH）の症状緩和にも使われる医薬品です。

主な作用機序

• テストステロンがジヒドロテストステロン（DHT）に変換されるのを抑制し、DHTによる毛包のミニチュア化を防止します。
• その結果、薄毛の進行抑制と発毛促進（硬毛化を含む）が期待されます。

主な適応と使用目的

• AGA（男性型脱毛症）の進行抑制と発毛促進。
• 前立腺肥大症（男性の排尿困難や頻尿など）における症状の改善。

服用方法

• AGA治療としては、1日1回、1mgを経口服用するのが一般的です。
• 前立腺肥大症治療では、1日5mgを服用します。
• 効果を実感するまでには3ヶ月以上かかることが多く、継続的な服用が重要です。

効果

• AGA：抜け毛の減少や硬く太い毛（硬毛）の増加が期待されます。
• BPH：前立腺の縮小による尿流の改善や残尿感の軽減などの効果が現れます。

副作用・注意点

• 性機能への影響：性欲低下、勃起不全、射精障害などの報告があります。
• 長期継続後も続く性機能障害や、うつ・気分障害などの精神的副作用が稀に報告されています。
• 稀ですが、乳房の肥大や乳がん、前立腺がんリスクへの影響に関する議論も存在します。
• 女性や妊婦が扱う際には胎児への影響があるため厳重に注意が必要です。

使用上のポイント

• AGA治療では早期からの開始が効果を高めることが多く、クリニックでの診療と継続が望ましいです。
• オンライン診療の普及により入手しやすくなっていますが、安全性を確保するためにも、医師による診断やフォローアップが重要です。
• ミノキシジル等の他剤との併用で相乗効果を期待できるケースもあります。

まとめ

• フィナステリドは、DHT抑制によってAGAの進行を防ぎ、硬毛化を促す効果がある医薬品です。
• 前立腺肥大症にも有効ですが、性機能や精神状態に関する副作用のリスクに留意し、適切な医師の管理下で使用することが重要です。