トラネキサム酸100錠は、メラニンの過剰生成を抑える働きがあり、肝斑やシミの改善に効果的なお薬です。止血作用も持つため、肌荒れや赤みの改善にも用いられます。
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は、人工的に合成されたアミノ酸の一種で、抗炎症作用や止血作用を持つ医薬品です。元々は出血傾向の改善やアレルギー性疾患の治療に用いられてきましたが、近年は美白・肝斑治療でも広く活用されています。
主な効果・作用機序
- 抗プラスミン作用:プラスミンの働きを抑えることで、線溶系を阻害し止血効果を示す
- 抗炎症作用:アレルギー反応や炎症を抑えることで、のどの痛みや腫れを緩和
- 美白・肝斑改善:メラニン産生を促進する因子の働きを抑え、肝斑やシミの悪化を防ぐ
適応と使用例
- 止血(外傷、手術後出血、婦人科系出血など)
- 炎症性疾患(咽頭炎、扁桃炎、口内炎など)
- 蕁麻疹や湿疹などのアレルギー性皮膚疾患
- 美容領域では、肝斑の内服治療薬として処方されるケースが多い
エビデンスと美容領域での活用
- 臨床研究で、肝斑の患者にトラネキサム酸を数ヶ月投与することで、メラニン沈着の改善が報告されている
- レーザー治療と併用することで、施術後の色素沈着予防にも役立つ
- 美白目的の化粧品成分としても配合されており、外用・内服の両面から利用されている
副作用
- 消化器症状(食欲不振、吐き気、下痢、胃部不快感)
- 皮膚症状(発疹、かゆみ、じんましん)
- まれに血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳梗塞など)
使用できない人・注意点
- 血栓症の既往がある方、または血栓傾向が強い方
- 心筋梗塞・脳梗塞・静脈血栓症などの病歴がある方
- ピルやホルモン治療を受けている女性は、併用で血栓リスクが高まるため注意が必要
- 長期使用は医師の管理下で行うことが推奨される
用法・用量(目安)
- 止血目的:通常1回250〜500mg、1日3〜4回
- 肝斑・美容目的:1回250mg、1日2〜3回(医師の指示に従う)
まとめ
- トラネキサム酸は、止血・抗炎症薬として開発されたアミノ酸製剤であり、美容領域では肝斑やシミ改善のエビデンスも豊富
- 副作用は少ないが、血栓リスクがあるため使用対象や併用薬に注意が必要
- 医師の指導のもとで継続的に使用することで、安全かつ効果的に美容や健康のサポートに活用できる
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